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LinkStar H68K

SeeedStudio が販売している小型のコンピュータ

https://jp.seeedstudio.com/LinkStar-H68K-1432-p-5501.html

メインメモリが 4GB で Wi-Fi6 に対応している -1432 と、メインメモリが 2GB で Wi-Fi 未対応の -0232 がある。OpenWrt をサポートしているということで、Wi-Fi ルーターとして出張に持っていきたいので、-1432 を選択。

箱はこんな感じ。裏におそらくシリアル番号が書いてある。

天板は特徴が描いてある。

こちらは HDMI、電源入力、ヘッドセット端子

2023-01-14_19-03-27s.jpg, Sep 2023

こちらはアンテナ2本。SMA 端子。アンテナも付属。あとは赤外線ポート。

2023-01-14_19-03-33s.jpg, Sep 2023

こちらは 2.5G 対応の ETH2 と ETH3 。あとは TFカードスロット。ネジの頭にシールで封がしてある。

2023-01-14_19-03-41s.jpg, Sep 2023

こちらは電源ボタン、USB Type-C、3×USB Type-A、1000Base-T の ETH0 と ETH1、その他 LED やスイッチなど。

2023-01-14_19-15-32s.jpg, Sep 2023

底面はゴム足とヒートシンクと、あとはカメラと同じサイズのネジ穴。

注意:分解するとおそらく保証がされなくなります。また壊れる可能性があります。壊れても私は責任をもちません。

2023-01-14_19-09-38s.jpg, Sep 2023

封を無視して全てのネジを外すと、ケースは上下に分割できる。上側のケースには Wi-Fi 6 のモジュールと ETH 2 と ETH 3 の回路が載っている。下側のケースにはそれ以外の回路。

2023-01-14_19-11-06s.jpg, Sep 2023

2023-01-14_19-34-51s.jpg, Sep 2023

Wi-Fi 6 モジュールは MediaTek の MT7921 (互換?)。技適マークがないため、残念ながら国内でそのままでは使えない(私は海外で使う)。後述するように壊れる可能性が高いので、Wi-Fi 6 無しのモデルに USB の Wi-Fi ドングルをつける方がましだと思う。

2023-09-06_23-53-14s.jpg, Sep 2023

2023-09-06_23-53-19s.jpg, Sep 2023

Wi-Fi 6 モジュールをみるためにフレキシブル基板を外し、その後取り付けたら Wi-Fi 6 モジュールが認識されなくなった。改めてフレキシブル基板を観たところ、パターンが剥がれてしまっていた。無理に差し込んだつもりはなかったものの、もうこの個体は使えない。ので、追加でもう1台購入した。


OpenWrt の掲示板 によると

  • 中国国内の会社が「HinLink-H68K」として販売している製品を、SeeedStudio が海外への販売の権利をもち、販売&サポートをしている
  • LinkStar H68K に使われている RK3568 (およびこれを作っている Rockchip 社の同様の SoC)は、OpenWrt としては「untrasted」デバイスという扱いで、サポートしていない。
  • そのためどうやら Rockchip 社の SoC が載っているデバイスは OpenWrt のフォークを作って対応して組み込んでいるらしい。そして SeeedStudio が公開してる OpenWrt もフォークらしい。

この掲示板では、現在はCorey Moyer 氏の OpenWrt フォーク がテストされており、また Tahoma Software 氏のビルド環境同じく OpenWrt フォーク がテストされている状況らしい。

ただ Corey Moyer 氏は Wi-Fi 6 の無いモデルを使っているらしく、そのあたりの対応は制限があるらしい。

また GrapeCent 氏のポスト によると Wi-Fi 周りは

  1. only one ssid can be active, adding a 2nd kills all
  2. transmit power is inly 3dbm
  3. AX frequencies above 36 crash the interface
  4. when devices do connect, they only get 6mbps datarate

こういった制限があり、Linux Kernel 6.1 ? がくるのを待つ必要がありそうだ?という情報があった。

ETH2、ETH3 の動作についても Apache14 氏のポスト にあるパッチが必要?


OS のインストールは LinkStar Series Operating System Installation を参照する。

TF カードでは起動しなかったので、eMMC へインストールする。Windows PC と、Type-C コネクタに接続できる USB ケーブルが必要。

Flash OpenWRT to eMMC の手順で実行する。

Android TV は今回は使っていない。

基本的に書かれている手順通りに作業していけばよい。気をつける点があるとすれば、スイッチを押しながら USB ケーブルを接続するあたり。

工具(スパナ)印の穴の奥を押す。SIM カードを抜く時に使うピンがあると便利だけれど、ゼムクリップを一つ無駄にして使うのもよい。ボタンを押しながら USB ケーブルを接続して、PC 側のソフトが反応したらボタンから離してよい(ケーブルはつないだまま)。

書き込みが完了したら LED の3番が点滅しているけれど容赦なく H68K の電源ボタン長押しで終了させて USB ケーブルを抜く。

改めて ETH1 で PC と接続し、H68K の電源を入れると OpenWrt が起動している。192.168.1.1 を web ブラウザで開くと Luci にアクセスできる。ここではまだパスワードは無し。SSH でもパスワード無しの root でアクセスできる。


正直言って、そのまま SeeedStudio の提供するシステムイメージを使った方が高機能。

実際動かしたイメージはこちら → Did I Pick The Wrong Router? - LinkStar-H68K

ただアップデートが止まっているのだけは気がかり。

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