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FPGA

あまり輝かしい未来は思いつかないなあ。 通信系では相変わらず強いと思う。

演算ユニットとしては正直つらいと思う。 単純な FFT ならもう何世代も前の GPU の時に追い越されているし。 動作クロックもせいぜい 300MHz 、メモリも多チャンネル化は厳しいから、GPU 相手だと厳しい。 (メモリについては演算ユニット数を考えると比較の仕方も変わってくるけれど) [2013/4/10追記: もちろんパイプラインで動作するとはいえ FPGA が 300MHz 1クロックで処理できる内容に GPU が 1GHz 4クロックかかるならいい勝負になるけれど、演算ユニットの数でカバーできると変わってくるので] いわゆるディスクリート GPU ならデータのやりとりのレイテンシはどうしてもつらいけれど、AMD と Intel は同じダイに載せて Uniform にしていくみたいだから(Uniform については NVIDIA もだけど)そういう弱点も問題で無いシステムになっていくだろうし。 というかこう考えると CPU + GPU はどんどん一つに凝縮されていく流れも一つだなあ。そうなると「対 GPU」という視点も変わってくるか。 NVIDIA は ARM 組み込んで自立を目指すんだろうか。 そして Xeon Phi の未来がよくわからなくなる。

金融系についてはネットワークプロセッサもあまり無視できないかもしれない。 ネットワークインタフェースに関しては向こうも強力なところがあるし。プロセッサも64個とかのもあるし。MIPS 系のもあったと思う。 FPGA は TCP/IP とかのプロトコルを入れるのが大変だったけど SiTCP をもう少し使ってみるともう少し見方も変わってくるのかなあ。 FPGA の反応速度はやっぱり反射神経のように早いから、その点でいつまでアドバンテージを保てるか。 それともロジックの開発期間を考えるとネットワークプロセッサで先行させるのが必須になるか。

一番わかりやすいグルーロジックとしての役割は、他に無いから安泰として。

通信系のような、流れるデータに対してパイプラインで処理をするような分野ではまだまだ強いと思う。 ソフトウェアでやるなら SIMD というか MIMD でかつこれに集中してないとデータレートの変動が怖いだろうなあ。 逆にそれが怖くなくなるくらい早いプロセッサが出てくれば流れは変わるかもしれない (というかそれもネットワークプロセッサの狙いの一つか)。

あとはハイレベルシンセシスが流れを変えることになるのかどうか。 Xilinx のツールでも上位版で標準になったし、Altera は OpenCL 対応を研究中だし。 IPFlex の DAP/DNA も、演算ユニットを FPGA 的に再構成できるのはとても興味深かったけれど、ツールに慣れないといけなかったのも普及しなかった原因の一つだったのかなあ。

というかリコンフィギュアブルなデバイスってあまり生き残ってない気が。 テンシリカも買収されてしまったし。

今の FPGA ユーザーって Bjarne Stroustrup Interview about C++ みたいな状態かもしれなあとも思うけどどうなのかなあ。

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